

虫歯が原因の場合、初期のころは自覚症状が出ないケースが多いのですが、虫歯が進行すると虫歯菌が歯の神経まで達し炎症が起こります。さらに歯の根の先へ広がると、歯ぐきの腫れや痛みが生じることがあります。
また、虫歯の再発や取り残しが原因となる場合もあります。歯の神経が生きている場合は急性歯髄炎、神経が死んでいる場合は急性根尖性歯周炎の可能性が考えられます。このような場合は、歯の神経の治療が必要です。感染した神経を取り除く、または神経の通り道を洗浄・消毒し、炎症の改善を図ります。
CO(初期の虫歯)~C4(最重度の虫歯)の進行度合いよって治療方法は異なります。基本的には虫歯部分を削り、詰め物・被せ物によって歯の機能を回復します。歯を削る量が少ないほど、治療の費用や時間が少なく対応ができます。

歯周病は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに歯垢や歯石がたまり、細菌感染によって歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。初期の段階では、歯ぐきの腫れや出血が見られても痛みが出にくく、自覚しにくいのが特徴です。
症状が進行すると、歯の根に水がしみたり、歯の周囲に違和感や重だるさを感じるようになります。さらに悪化すると、歯ぐきの腫れや発赤、痛みに加え、口臭や膿、歯のぐらつきが現れ、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病は初期の段階であれば、正しい歯磨きなどのセルフケアによって予防や改善が期待できます。しかし、症状が進行するとセルフケアだけでは改善が難しくなり、歯科医院での治療が必要になります。
歯周病治療の基本はプラークコントロールです。歯科医院では、歯石や歯垢の除去を行い、さらにブラッシング指導を通して正しい歯磨き方法を身につけていただきます。なお、症状が重度まで進行している場合には、外科的な処置を行うこともあります。

親知らずは一番奥に生えてくる永久歯ですが、斜めや横向きに生えてくることも多く、汚れや細菌がたまりやすい特徴があります。その結果、親知らずの周囲の歯ぐきが炎症を起こして腫れや痛みが生じることがあり、これを智歯周囲炎(ちししゅういえん)といいます。
さらに、親知らずと手前の歯の間に歯垢や汚れがたまると、歯ぐきの炎症だけでなく、歯を支える骨が溶けてしまうこともあります。進行すると、親知らずだけでなく手前の健康な歯にも影響が及び、最悪の場合は手前の歯を抜歯しなければならないケースもあります。
炎症を起こしている歯ぐきを消毒し、必要に応じて鎮痛剤や抗生剤を使用して症状の改善を図ります。親知らずがまっすぐ生える見込みがある場合は、丁寧なブラッシングを行うことで歯を残せることもあります。
しかし、虫歯がある場合や腫れを繰り返している場合、また横向きや斜めに生えている場合には、再発のリスクが高いため抜歯を検討することが多くなります。

歯根破折は歯の根にヒビが入ったり折れたりする症状で、歯根が折れると、そこが感染源となり歯ぐきが腫れて痛みが出ることがあります。口内炎は身近な歯ぐきが腫れる原因で、口内炎といっても、免疫力の低下やストレス、疲労などが原因のものや、ウイルスや細菌の増殖が原因で出来る口内炎など、原因は様々です。
歯根破折は、歯の根が割れてしまう状態です。破折の程度によっては接着や固定で歯を残せることもありますが、深く割れている場合は抜歯が必要になることがあります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで補います。
口内炎は、疲労やストレス、合わない被せ物などが原因で起こります。治療では塗り薬や内服薬を使用し、原因となる刺激がある場合は調整を行います。

毎日の歯みがきやフロス、歯間ブラシが適切に使用できている人は実は少ないんです。セルフケアを適切なものにすることで、虫歯や歯周病を未然に防ぐことが可能です。歯科医院で実施している歯みがき指導(TBI)を受診するのもお勧めです。

セルフケアだけでお口のトラブルを予防するには限界があります。3ヶ月に一度を目安に、歯科医院で歯科健診を受診する習慣を身につけましょう。歯科健診では虫歯や歯周病のチェックや歯のクリーニングを行い、口腔内を良好な状態に保つことができます。

睡眠不足や運動不足、喫煙や不規則な生活など悪影響のある生活習慣が原因で、歯ぐきの痛みや腫れなどの口腔内トラブルが発生するケースもあります。生活習慣を整えることは全身疾患はもちろん、口腔内の環境にも良い影響を与えます。
